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【今治アワード】5色の糸で織るフルカラータオル!「今治タオル」の製造技術

日本の地域再生ブランドの代名詞ともいえる「今治タオル」。
100年以上もの間タオル製造技術の発展を牽引し続けるメーカーがいま見据えるのは、タオルの新しい可能性でした。
糸の染色から仕上げまで、一貫体制でタオルを作り上げる総合力を活かした新しい商品のコンセプト/デザインを募集します。

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2022.01.11 締切
  • 募集開始 2021.12.03
  • 募集終了 2022.01.11
  • 結果発表 2022.02.25

毎日約2トンものタオルを出荷する「技術の藤高」

「今治タオル」。

地域再生の代名詞といっても過言ではない、日本を代表する地域ブランドのひとつです。

奈良時代からすでに織物が盛んだったという今治地域でタオル作りが始まったのは1894年。1960年代には生産量日本一となったものの、安価な海外製におされ2000年代には最盛期の5分の1にまで生産量が落ち込んでしまったそう。

そして2016年、佐藤可士和氏をクリエイティブ・ディレクターに迎え、国産の高品質タオルとして「今治ブランド」の認知を広める様々な取り組みが実を結びブランドの知名度は飛躍的に向上。生産量も大きく回復しました。

 

株式会社藤高は1919年創業の今治タオルメーカーの老舗。タオルの品質向上を追求し続ける「技術の藤高」として知られており、今治ブランドの中心企業のひとつとして現在は藤高ブランドの育成にも力を注いでいます。

工程ごとの分業が一般的なタオル業界において、藤高では糸染めから仕上げまでの工程を自社で一貫生産できる設備と体制が整っています。保有しているタオル織機の数も、今治エリア最大の70台。

そのため、各工程の最適化による納期短縮、高水準の品質保証、そして新しいアイデアのスピーディな具現化が叶えられるのです。

今回は、藤高の新しい自社プロダクトのコンセプト/デザインを募集します!

『100年以上の歴史で培ってきた技術力を生かした、タオルの常識にとらわれないアイデア』をお待ちしています。

 

藤高のタオル生産工程

藤高の製品がつくられるのは、今治駅から徒歩圏内に位置する自社工場。ここでタオルがつくられる工程を、大まかにご紹介します。

 

1)綿花の仕入れ〜染色(糸染め)

仕上がりのイメージに合わせて世界各地から仕入れた綿糸を染めるところから、タオル作りははじまります。

産地によって綿花の風合いも変わるそうで、例えばインド産はやわらかく、メキシコ産はかための風合いのものが多いのだとか。

染料の調合は、温湿度によるブレがないよう一定で適切な環境設備で調合します。

2)整経(せいけい)

染めた糸を織る前に整える工程。タオルの設計図に合わせて巻き方が異なるという繊細な作業です。

3)製織

タオル織機がズラリと並んだ景色は圧巻!

柄を制御するジャガード機が天井に設置され、轟音とともに物凄いスピードでタオルが織り上げられていきます。隣の人の声も聞き取りにくいほどです。

4)縫製〜仕上げ

織り上げられたタオルを裁断し、四辺を縫製。おなじみの今治ネームも縫い付けられます。最後に丁寧に畳んで包装され、箱詰めされて各地へ出荷されます。

藤高独自の特許技術「五彩織」

5色以上の糸を使い、CMYK印刷に近い要領で写真や絵画をフルカラーで表現する技術です。

白タオルにインクジェットでプリントする製法と違い、タオルとしての風合いが損なわれず、独特の迫力があります。

画像の色分解処理に工数がかかるため販売価格は比較的高額になりますが、藤高だけの特許技術です。(※五彩織以外の企画も歓迎します。)

同系色を複数組み合わせることで、水面のような繊細なグラデーションを表現した例も。

タオルの表情さまざま

タオルの織り手法はさまざま。手法によっては、1枚の生地に同時に織りこむこともできます。

■パイル
表面の糸がループ状になっている、最もベーシックなタオル。
2色以上の糸を使用することで柄を作成することも可能。

■シャーリング
パイルの上部をカットし、ビロードのような手触りに加工したもの。

■パイル+シャーリング
無撚糸(ふわふわの糸)を使用することによって、シャーリングとの組み合わせが可能。凹凸のある表現に。

■パイル+地
表側のパイルを裏に回すことによって、『パイル+シャーリング』よりもさらに凹凸感のある表情を出すことができます。

■ガーゼ
粗い平織り状の生地。重ねた生地の枚数で重さ・質感を変えることができます。

そのほか製造に関する情報

・藤高が保有するタオル織機の最大幅は190cm。

・タオルを生地として使う製品(アパレル雑貨など)の製造も、協力工場と連携することで検討可能。

※本ページに記載のない条件などについては、質問欄からお願いします。

 

参考)藤高の商品実績一例

「技術の藤高」ならではの商品の数々のほんの一部を、ご紹介します。

白タオルだけでも、ずらりと30種類以上!

ブラック100%を目指した、究極の黒いタオル「BK100」。フェイスタオル¥3,080

中空無撚糸を使った、驚くほど軽いタオル「世界鶴 -風-」。
フェイスタオル¥3,630

吸水性がウリの今治タオルでつくる、あえて水を吸わないなめらかなタオル毛布
一般販売予定価格¥27,500

 

メーカーコメント

藤高ブランドを確立していくため、タオルの概念にとらわれない新しいものづくりにチャレンジしたいと思っております。タオルメーカーとして常にタオルの可能性を発信していきたいので皆様の自由なアイデアを期待しています!

投稿について

藤高の新しい商品企画(商品コンセプト+商品デザイン)をご投稿ください。

商品コンセプトもしくは商品デザイン、どちらかのみのご投稿も可能です。

  • 投稿締切 :2022年1月11日(火)23:59
  • 採用発表 :2022年2月下旬予定

 

<商品コンセプト>

  • どのような人の
  • どのようなニーズに
  • どのような価値を提供するのか

<商品デザイン>

  • 商品の形状や機能
  • ネーミング、パッケージ
  • 製造に活用する技術や素材の想定
  • 既存品との差別化ポイント 等

 

避けていただきたい企画

1. 技術/素材の魅力を発揮できない企画
各社の特徴的な技術/素材を活用する必然性がなく、他社の手段でも実現可能な企画は採用されにくくなります

2. 実現性の低い企画
今回はおおむね1年以内での商品開発を目指しているため、実現の難易度が高すぎる企画は採用されにくくなります

3. 新規性がない企画
市場の注目を集め、一定以上の売上を獲得していくためには商品に新しさが必要です

4. 事業性が期待できない企画
今回の企画によって年間200万円以上のビジネスにすることを目指しています。
あまりにニッチすぎる/ターゲットが不明確であるなど、上記売上が期待できない場合は採用されにくくなります

5. 各社が取り組んだことがある/取り組んでいる企画
各社がすでに取り組んでいる企画や、過去取り組んだことがある企画もあるため、重複した場合は採用されません
※同じ用途の商品でも、機能的な工夫がある場合やデザインとして特徴がある場合などは受け付けられます
※過去の例はこのページ内にできる限り記載しておりますが、それ以外にも制作実績がありえる点についてご了承ください

 

クリエイター向けオンライン説明会を開催しました

説明会当日の動画を公開しました。
デザイン投稿を検討されている方は、技術/素材の理解のためにもぜひご覧ください。

0:58:15 藤高様 ご説明
1:04:00 藤高様 質疑応答

 

 

募集要項

藤高が製品化を進め、自社商品としての販売を目指します。

今回は今治アワード参画6社それぞれで2企画、全体で12企画が入選となります。さらに入選企画から最も優れた1企画を最優秀賞、それに次ぐ1企画を優秀賞として表彰します。

採用クリエイターへは、下記の報酬をお支払いします。

  • 採用数:各社2企画予定
  • 賞金総額280万円:最優秀賞50万円(1企画)、優秀賞30万円(1企画)、入選20万円(10企画)

※本アワードに採用された場合でも、商品化をお約束するものではありません
※採用クリエイターには、その後の製品開発へのご協力をご相談する可能性があります(有償、任意) 

応募方法

  • 1点以上の画像登録が必須となります。タイトルや説明テキストで企画内容を補足してください
  • 画像は、JPG, PNGまたはGIF形式で登録してください
  • 企画書、アイデアプラン、アイデアスケッチ、レンダリングCG、図面、試作品撮影画像等、自由に組み合わせて投稿してください
  • 投稿画像は、1ファイル16MB未満
  • 掲載時に【横長3:2(720x480px)】にリサイズされます
    *投稿は合計6ファイルまで

 

審査方法

  • 各メーカー/運営事務局/今治市/有識者等の関係者によって審査を行います
  • 審査の過程で直接お話を伺う可能性がありますので、できるだけご協力ください
  • 注意事項については利用規約もご覧ください

 

コメント

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  • Hiyo Hiyo
    Hiyo Hiyo
    スパムとして報告する Hiyo Hiyo ガーゼ生地に消臭効果などを持たせることはできますでしょうか?
    nakagawa
    nakagawa
    スパムとして報告する nakagawa ご質問ありがとうございます。

    生地に消臭機能を持たせることは可能です。
    ・糸自体に消臭効果があるものを使用する
    (綿100%ではなくなる可能性があります。)
    ・生地製織後、後加工で消臭効果を持たせる
    (綿100%OKです)
    の2パターンございます。
    また、どの菌に対して消臭効果を期待するかによっても変わってきます。コンセプトによってご相談させていただければと思います。
    ご検討宜しくお願い致します。
  • Hiyo Hiyo
    Hiyo Hiyo
    スパムとして報告する Hiyo Hiyo 例えば着用できる服にする場合に人の肌に一番優しい織り手法、素材はどれになりますでしょうか?
    nakagawa
    nakagawa
    スパムとして報告する nakagawa ご質問ありがとうございます。

    服としてでしたら、通常のパイル織かガーゼ織が良いかと思います。表情については本ページ中央ほどにある
    ■タオルの表情様々 パイルとガーゼ部分をご参考ください。
    また、素材はやはり綿が良いかと思います。

    服として着用する際は、生地自体の重さや厚みなども関わってきますので、いただいたコンセプトや柄に応じて、生地規格を調整させていただければと思います。
  • gtd57127
    gtd57127
    スパムとして報告する gtd57127 五彩織のタオルでも一色のタオルと同様に使うことは可能でしょうか。
    nakagawa
    nakagawa
    スパムとして報告する nakagawa ご質問ありがとうございます。
    また、ご返信遅くなり申し訳ございません。
    五彩織のタオルも1色のタオルと同じようにお使いいただくことは問題なく可能でございます。ただ、五彩織の特性上、1色のタオルより少し厚み出てしまいます。こちらの点、ご考慮いただければと思います。
  • seukydar
    seukydar
    スパムとして報告する seukydar とても興味があります。「五彩織」について質問させてください。五彩織で作られたタオルは濡れた時は表面のデザインはどのようにへんかしますか?
    乾いている時と同じようにデザインはみえますか?
    藤高 亮
    藤高 亮
    スパムとして報告する 藤高 亮 ご質問ありがとうございます。
    通常の柄タオルと同じように濡れてもほとんど変化がございません。水分を吸収すれば、少し濃く見えますがほとんど変化しないと思っていただいて大丈夫です。
  • fushiya
    fushiya
    スパムとして報告する fushiya はじめまして。コメント失礼致します。「五彩織」について質問させてください。五彩織で作られたジブリタオル(トトロ)の裏面を見ると、色が反転されているような印象なのですが、これは表面のデザインと織技法との関係で、何か法則のようなものがあるのでしょうか?また、表面と裏面と別デザイン(両面印刷みたいな両面織)は可能なのでしょうか? ご教示いただけると幸いです。 PS:「五彩織」は本当に日本らしい素敵な技術ですね。本アワードに参加させていただくかどうかは、現時点では未定ですが、技術が活きる潜在ニーズの発掘を検討してみたいと思っています。
    utsunomiya
    utsunomiya
    スパムとして報告する utsunomiya ご質問ありがとうございます。
    五彩織の技術では表裏柄違いは理論上難しいです。両面に別の柄を表現したタオルは、他社製品分も含めると過去にもいろいろありました。2重織や3重織、プリントとの組み合わせなど様々な手法で実現されています。
    fushiya
    fushiya
    スパムとして報告する fushiya utsunomiya様
     すごく勉強になります。業界素人なので技術を検索するにしてもキーワードすら見当がつかないというような状況なのですが、いただいた「重織」をもとに少し調べただけでも、色々と面白い技術を勉強できました。本当にどうもありがとうございます。

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