
ウェーブ状に張り合わせることで反りにくさを実現した無垢材
木曽ヒノキに代表される優れた木工材料に恵まれた岐阜県中津川市付知町。とある木工所から、国産の杉・桧の心地良さをそのままに、デメリットである板状の無垢の木の反りやすさを解決する特殊加工技術が生まれました。

- 募集開始 2014.12.01
- 募集終了 2015.01.31
- 結果発表 2016.01.12
発明の舞台、岐阜県東濃地方
そのような東濃地方の木工業も、安価な外材の流入等を背景に、非常に厳しい環境となっています。また、森は適正に間伐・管理されなければ、こうした良質な材も育たなくなってしまいます。
この地で木工業を営む有限会社内木木工所の内木さんもそのような危機感を持ち、地元の木材を活用した木工製品を試行錯誤していました。
試行錯誤から偶然の発明へ
木が暴れる?生きた無垢材の良さとその難点
また、無垢材の大きな特長として「調湿作用」も挙げられます。よく、木は切って加工されても生きているなどと表現されますが、 木は常に呼吸しており、湿気の多い日は水分を吸収し、 乾燥している日は水分を放出して湿度を一定に保とうとします。無垢材はこの特有の調湿作用によって、室内を快適に保つことに貢献してくれます。 湿度を適正に保つことで、冬に起きるあの嫌な『静電気』の防止にも一役買います。
このような良さの一方で、板状の無垢材はその乾燥過程で、反りや割れなどが生じることがあり、無垢材を扱う者は、この反りや割れを「木が暴れる」と表現しています。この擬人化した表現は、木に親しみを込めた言い方でもあり、商品としては致命的な欠点となるこの性質を厄介に思う気持ちも含まれているようです。
確かな効果が確認され、暴れない無垢材が誕生
そこで、内木さんは地元の大学教授に相談したところ、ウェーブ状にカットしたことによって、木の繊維が切断され、反りが防がれるのではないかとのこと。さらに、公設試験場に出向き、試験を行ったところ確かな効果が認められ、ついには特許を取得するまでに至りました。
「グローバル社会においては、何か作っても、すぐに外材で真似されてしまいます。これからは日本でしか作れないものを追求しなくてはいけません。木工の産地の岐阜で、ここでしかできない技術を駆使していきたい」
内木さんはそう語ります。
制作可能な製品例
反らない無垢材Urahoの良さを活用したプロダクトデザインを募集致します。素材の特性を考慮頂き、世界に発信するプロダクトデザインを是非お待ちしております。
<概要>
◇塗装をせず無垢材のまま利用する場合、「温かみ」「やわらかさ」「調湿効果」といった特徴が期待できる一方、傷がつきやすく水分が染みやすいといった注意点もあります
◇手間がかかる分、高価な素材である点ご理解ください
◇他の素材との組み合わせも可能ですが、あくまでUrahoがメインであること
◇製品は片手で持てる程度の雑貨・生活用品で、電気を使わないものとします(インテリア、キッチン、文具/デスク、バス/トイレ/洗面、掃除/洗濯、ガーデニング/アウトドア、ペット用品等) <報酬>
◇製品開発が着手された段階で賞金5万円 ◇実際に販売されたら売上ロイヤリティ3%(10年間)
※製品開発の対象となる作品の数に上限はなく、製品化が可能と判断されれば、いくつでも採用されます。
<応募方法>
◇コンテンツは、すべて画像(JPG, PNGまたはGIF形式)で本サイト内で投稿してください。
◇コンテンツは、企画書、アイデアプラン、アイデアスケッチ、レンダリングCG、図面、実際に制作した試作品を撮影した画像等、自由に組み合わせてご投稿頂けます。投稿は合計6ファイルを上限となっております。
<審査方法>
◇「Want it!」ポイントを多く獲得し、閲覧ユーザーから多くの支持を得ていること
◇応募要項に沿っており、メーカーにて製造可能なこと ◇複雑な構造になり過ぎず、現実的に販売可能な製品価格に収まるデザインであること
※その他、詳細については利用規約もご覧ください
コメント
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Taisei
TRINUS
Taisei
kurumi
常識ある厚さでデザイン構成考えてますけど!
TRINUS
mioke
TRINUS
yoichi
TRINUS
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