Q1: マグネシウムの板は曲げることが可能でしょうか?
A: 板は曲げることも基本可能ですが、曲げ半径があまり小さいと難しくなってしまいます。
Q2: 水周り製品への応用や塩、酸に対する耐性はいかがでしょうか?
A: 耐食性が気になる用途の場合、一般的に表面処理を行います。例えばデジカメのボディやノートパソコンの筐体等でマグネシウム合金が採用されていますが、全て表面処理が施されています。

表面処理を施したマグネシウム合金の耐食性ですが、ダイカストの例で試験結果が報告されています。塩水噴霧試験で4000h、大気暴露で三年間のそれぞれにおいて、マグネシウム合金とアルミニウム合金を比較しほぼ同等だったということです。

前述のとおり既に相当量のマグネシウム合金の表面処理品は市場に出ているため、商品化の際は一般的な工程としてマグネシウム合金の表面処理の選択が可能であると思われます。
Q3: 板材に切れ込みを入れ、曲げることは可能でしょうか?
A: はい、基本的に可能です。デザインによって「鋸で切る」「コンターマシンと呼ばれる機械で切断」「放電加工」「レーザー」といった方法を選択することになります。
Q4: φ16mmの丸棒と同等のパイプの直径とkg/mを教えてください。
A: ◆φ16mmの丸棒と同等の曲げ応力のパイプ直径◆
パイプの板厚の設定によりますので、例えば下記が挙げられます。
  φ18 X t2.4
  φ20 X t1.7
  φ22 X t1.3

◆それぞれの単重(Kg/m)◆
  φ16→0.36Kg
  φ18 X t2.4→0.21kg   
  φ20 X t1.7→0.17Kg
  φ22 X t1.3→0.15Kg
  ※重量はAZ31ベースです。
Q5: Mg合金とステンレスの曲げ強さの比率を教えて下さい。
A: ヤング率で比較すると以下となります。
 オーステナイト系ステンレス 200kN/mm2
 マグネシウム合金 45kN/mm2

その他機械的性質の比較は以下です。
 SUS304 引張り強さ 520N/mm2以上
      耐力 205N/mm2以上
      伸び 40%以上
 AZ31   引張り強さ 250N/mm2(代表値)
      耐力 165N/mm2以上(代表値)
      伸び 16%以上(代表値)
 AZ61   引張り強さ 285N/mm2(代表値)
      耐力 165N/mm2以上(代表値)
      伸び 14%以上(代表値)
Q6: Mg合金でバネなども作られているようですが、弾性にも富む材料なのでしょうか?
A: バネの製作は、バネ性ではなくバネ形状実現の観点で試作しました。
試作した製品には一定のバネ性がありましたが、バネには絶対的な強度が不足しています。
今後、バネに適した合金開発が必要と考えます。
Q7: 鍋やケトルなど直火にかける製品は製作可能でしょうか?
A: 基本的には可能です。

まず、マグネシウムリボンのような箔や極細ワイヤーは検討対象から外す必要があります。その前提で、通常の条件であれば直火で燃えることはない思います。

そのうえで、安心感をもつためにはなるべく肉厚にする必要があります。更に、合金の成分により難燃性マグネシウム合金が開発されていますので、その合金を使うと更に安心感が増します。
更なるオプションとしては耐熱性コーティングという選択肢もあります。

過去には、海外ですがマグネシウム合金製焼肉網が開発された例もあったと聞いております。強力なニーズであれば、それを克服するための選択肢はいくつか検討が可能です。