絶滅危惧種に触れる『flerco note(フレルコノート)』

文具・デスク
flerco noteは、絶滅の危機に瀕している動物たちのスキンを日本の町工場が誇る特殊印刷で表現した、絶滅危惧種に触れるノートブックです。
2020.07.20

絶滅危惧種動物について調べてみました

TRINUS TRINUS

2016年に立ち上がったものの休止状態にあった「Red List Project」ですが、このたび本格再始動することになりました!

「Red List(レッドリスト)」とは、国際自然保護連合(IUCN)が作成した、絶滅のおそれがある野生生物をまとめたリストのこと。

TRINUSでは、生物の写真からスキン(皮膚や毛皮)のテクスチャーを想像し、特殊な印刷技術を使って表現することで、近い絶滅してしまうかもしれない生物を身近に感じられるプロダクトの開発に向けて動いています。

現在、どんな生物をモチーフにするか、どんなアイテムにするか検討を重ねています。そこで今回は、現段階のモチーフ候補であるレッドリストの生物を紹介します!

 

1. アオホソオオトカゲ

鮮やかなブルーのドットが印象的な「アオホソオオオトカゲ」は、2001年にインドネシアのニューギニア島西部にあるバタンタ島で発見されました。

全長最大1メートル。バタンタ島固有の生物とみられ、森に生息しています。正確な個体数は分かっていませんが、森林破壊が進んだことや、ペット用に捕獲されたことなどが原因で生息数が減少。絶滅の危機にあります。

レッドリストの査定機関である国際自然保護連合(IUCN)は、世界中の生物を、絶滅した可能性が高い「Extinct(絶滅)」から絶滅の危険度が低い「Least Concern(可能性は低い)」の7段階に分類して評価しています。この中で、アオクサオオトカゲは4番目に高い「Endangered(危機に瀕している)」に位置付けられています。

参考:
ICUN, Blue Speckled Tree Monitor
NATIONAL GEOGRAPHIC, 青いオオトカゲ、ニューギニア島の新種

 

2. ヒロオビフィジーイグアナ

続いても爬虫類。”世界一美しいイグアナ”と称される「ヒロオビフィジーイグアナ」は、目が覚めるような鮮やかな緑色の体と、雄特有の水色の縞模様が特徴です。その名の通り、フィジー諸島の森林に生息するイグアナで、日本では、静岡県の動物園「iZoo」が唯一繁殖、飼育に成功しています。

野生のヒロオビフィジーイグアナは、森林破壊や、都市化、野生のネコやネズミによる捕食の影響で年々減少しています。個体数は8,000以下という調査結果や、過去30〜45年の間に数が半減しているという研究結果もあり、IUCNの査定では、上から4番目に絶滅危険度が高い「Endangered」に認定されています。

参考資料:
IUCN, Lau Banded Iguana
体験型動物園 iZoo, 「iZooで会える生体の一部をご紹介します

 

3. グレビーシマウマ

今度はガラッと変わり、動物園の人気者・シマウマの一種をご紹介。「グレビーシマウマ」は、肩までの高さが1.4〜1.6メートル、体重は350〜420キロとシマウマの中でも最も大型のシマウマです。エチオピア、ケニアの低木帯や草原に生息しています。

家畜飼育の広がりによる生育環境の悪化や食用捕獲のため、野生の個体数は1970年代後半の約15,600頭から、2004年の約2,000頭まで大幅に減少。かつてはソマリアやスーダンにも生息していましたが、絶滅したとされています。幸いなことに、2000年代半ば以降は数が安定しており、2016年の調査では1,956頭の生息を確認。しかし余談は許さない状況だとして、IUCNは「Endangered」と認定しています。

参考:
IUCN, Grevy's Zebra
東京動物園協会, 動物図鑑

 

4. アジアアロワナ

自然のものとは思えない、色彩豊かな光沢が特徴の「アジアアロワナ」 。その名の通り、カンボジア、マレーシアなど東南アジアに生息する熱帯淡水魚です。最長90センチにまで成長する体や、光沢がある大きな鱗、顎から突き出たひげなどの特徴から「龍魚」と呼ばれることもあるそう。

しかしその美しさゆえ、観賞魚として世界中で注目を浴びたことで、1970年代以降大量の捕獲が始まりました。結果、野生のアジアアロワナは大幅に減少。ある調査によれば、カンボジア、タイ、マレーシアでは2010年から現在に至るまで、野生の個体数が90%減ったとされており、IUCNの評価は「Endangered」です。

参照:
IUCN, Scleropages formosus
NATIONAL GEOGRAPHIC, 「量産される絶滅危惧種アジアアロワナの危険な誘惑」

 

5. アンデスフラミンゴ

 
 
 
 
 
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次はラストのご紹介。爬虫類、哺乳類、魚類に続いて鳥類のマドンナ(?)、フラミンゴです。ペルーやチリなど南アメリカのアンデス山脈に生息する「アンデスフラミンゴ」は、体長100〜110センチと大型で、黄色い足が特徴です。

2,300〜4,500メートルの湿地で暮らしており、1980年代半ばには50,000〜100,000羽がいたとされています。しかし卵が食用として捕獲されたことや、環境悪化などが原因で、約10年後の1990年代半ばには約34,000羽と大幅に減少。1997年以降は数が安定、回復し、2010年には38,675羽が確認されたものの、絶滅危惧種(危険度が5番目に高い「Vulnerable(希少)」)とされています。

参照:
IUCN, Andean Flamingo

 

いくつご存知でしたか?レッドリストの生物たち

今回は、トカゲからフラミンゴまで、絶滅の危機にある生物を取り上げました。IUCNによると、世界で32,000種以上の生物が絶滅危惧種とされていて、今回紹介したのはほんの一部に過ぎません。

多くの生物は人間の行動によって生命を脅かされています。1人1人のアクションは小さくても、積み重なったり合わさったりすれば、とてつもなく大きな影響を与えてしまうのです。便利な生活の代償として、犠牲になっている生命があるということを忘れてはいけません。

今後も、プロジェクトの進捗を発信していきますので、どうぞご期待ください!

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  • kaosan
    kaosan
    スパムとして報告する kaosan 期待しています。
    TRINUS
    TRINUS
    スパムとして報告する TRINUS ありがとうございます!

コメント

  • imaginer
    imaginer
    スパムとして報告する imaginer この紙で24cm四方の折り紙ができたらキリンやイグアナ等を折ってみたいです。
    TRINUS
    TRINUS
    スパムとして報告する TRINUS imaginerさま、コメントをありがとうございます。
    折り紙、実は開発途中でのプロダクト候補のひとつでした。今後の開発の参考にさせていただきます!
  • あき
    あき
    スパムとして報告する あき とてもオモシロイ商品だと思います。どれにするか絞れず2セット頼みました!娘と分けます。私は日記や備忘録にしようかな〜と届くのを楽しみにしてます。
    TRINUS
    TRINUS
    スパムとして報告する TRINUS あきさま、コメントをありがとうございます。
    娘さんと一緒に、楽しんでいただけたら嬉しく思います。お届けまで、どうぞ楽しみにお待ちくださいませ!
  • aaasaito10009
    aaasaito10009
    スパムとして報告する aaasaito10009 キリンが好きで、フィジーに興味があったので購入しました。
    何をかこうかな〜、と届くのをとても楽しみにしています✨
    TRINUS
    TRINUS
    スパムとして報告する TRINUS aaasaito10009さま、コメントをありがとうございます。
    何を書こうか考えながらノートを買うの、私も大好きです!お届けまで、どうぞ楽しみにお待ちくださいませ!
  • 高尾 繭
    高尾 繭
    スパムとして報告する 高尾 繭 とても興味深い試みだと感じました!応援しています!ファイトです!
    TRINUS
    TRINUS
    スパムとして報告する TRINUS 高尾 繭さま、コメントをありがとうございます。
    応援のコメントが何よりの励みになります!お届けまで、楽しみにお待ちくださいませ。
  • gam17m
    gam17m
    スパムとして報告する gam17m 応援しております!
    絶滅危惧種シリーズ、もっと増えたらいいな〜、とか、もう絶滅している生き物、恐竜とかのノートも可能なら再現されて欲しいな〜とか考えてしまいました!
    触れるのがとっても楽しみです!!
    TRINUS
    TRINUS
    スパムとして報告する TRINUS gam17mさま、コメントをありがとうございます。
    新作へのご期待、励みになります!絶滅してしまった生き物の再現もおもしろいですね。触ったご感想も、ぜひ聞かせていただけると嬉しいです。お届けまで、どうぞ楽しみにお待ちくださいませ。

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