餃子の形をしたペーパーウエイト「豚の皮」
実際、日常生活においてペーパーウエイトが必需かというとそうではなかろう。コンセプトは大人の”にぎにぎ”である。つまり手持ち無沙汰についついいじってしまう、手元にある愛くるしい小物。そういった”手慰みモノ”による精神衛生上の効能についてあまり語られることはないが、決して侮れない。人は無意識下ににおいても、手を動かしているものである。スマホを操作中であっても、もう一方の手は髪だったり、耳だったり、服の裾だったり…。合皮にて試作してみたが実に心地が良く、握っていて落ち着く(もちろん大きさ、ヒダの数等を変え数パターンの試作が必要であったが)。嗚呼、ペーパーウエイトなどとは意味のあるモノにしか出費できぬ大人の口実なのだ。これが上質の豚の革であったら、と考えると期待を膨らませざるを得ない。成長するにつれ機会が減る”触感(例えば粘土だったり、猫の肉球だったり)”という快楽を供給したい。ペーパーウエイトとしての機能をスポイルし、用途を”にぎにぎ”に絞れれば“具”を鉛ではなく、ゲル状の素材にした方が面白い。
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明石工厰
土岐佑一
”餃子型のにぎにぎ”もなかなかセクシーだと思いますが、
ぜひとも”豚足型のにぎにぎ”も検討して頂きたいです!
豚足であれば豚の皮革を使う動機にもなりえますし、企画の醸し出す猟奇性も格段に増すのでは、と思いまして。
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土岐佑一